花粉症の季節になると毎日憂鬱ですよね。みおしも「今日は天気が良いし花粉がよく飛びそうだから、洗濯物は中に干そうかな。布団も干したいのになぁ・・・」と切なくなります。
花粉症の人にとって花粉は天敵。
「憎き花粉め・・・あいつさえ飛びさえしなければ!!」
なんて風に思いますよね。みおしも年々症状が軽くなりつつはありますが、小さい時からずっと花粉症でその苦しみをよく知っているのでお気持ちはよくわかります!w
よくよく考えてみればそもそも、なぜ花粉って飛ぶんでしょうか??
そういうもんだと思って深く気にしたことはありませんでしたが、よく考えたら意味がわからないというか。「なんでアイツあんなに毎年飛んでんの!めっちゃ迷惑!ヽ(`Д´)ノ」って感じですよね!!w
そこで今回はなぜ花粉が飛ぶのか、花粉症でお悩みのあなたのために気になって調べてみました。
花粉はなぜ飛ぶの?
花粉症の原因となる代表的な植物といえばスギとヒノキですよね。他にも色々ありますが、特にこの2つに苦しめられている人は多いでしょう。
さて、そんな憎き花粉がなぜ飛ぶのか、一言で結論をいいますと・・・
ちょっと理科っぽいお話になりますが、あなたも小学生のときに理科の授業で受粉について勉強したことがありませんでしたか?植物には雌花(おばな)と雄花(めばな)があって、それをハチとか虫が運んで受粉する・・・とかなんとかいうのをみおしも理科の授業で習った記憶があります。
このように、桜やユリなどの植物はハチやチョウなどの虫をかいして受粉を行います。(このような植物を虫媒花といいます)
その一方で、スギやヒノキは虫を介して受粉するといったことはしません。すべて風に頼って受粉しているので、風で花粉を飛ばしまくっているんです!!(゚ロ゚)
このような植物を風媒花(ふうばいか)というんですが、実は花粉症を引き起こす植物の多くがこの風媒花なんですね。みおしも初めて知って「ナルホド!」と思いましたが、その直後に「でもなんて迷惑なの!」と思いましたwww
では、今回はスギを例に挙げてもう少し詳しく掘り下げて説明したいと思います!
すべては受粉するためだった!
先ほどもお話したように植物には雄花と雌花があり、スギの木は1本の木の中にこの雄花と雌花の両方をつける植物です。
雄花は花粉を飛ばし、雌花の方はその花粉を受け取って種を作ります。逆に言うと、雄花の袋の中にできる花粉が雌花についてくれないと種ができないので仲間を増やすことができません。また、スギの花粉がヒノキにくっついても受粉しないので、必ず同じ種類である必要があります。
そのため、
スギは毎年春になると遠くにある同じスギの木の雌花目指して、ガンガン花粉を飛ばします。
そんなこともあってスギ花粉には以下のような特徴があります。
虫媒花の花粉は虫の体に花粉がつきやすいようねっとり系ですが、反対に風媒花は花粉が風でよく飛んで運ばれるようにこんな感じの仕様になってますw
受粉してくれないと種ができなくて仲間を増やせないのでスギも超必死になって風に乗って花粉を飛ばしまくります。どこへでも飛んでいけるように、とにかく花粉を作りまくって飛ばしまくるワケです。
そう考えると、受粉するのにスギも相当必死ですよね?!(=▽=;)
だってどこにスギの木があるのかもわかりませんし・・・。手当たり次第に花粉を飛ばしまくるのも、なんかわかる気がします。おかげで花粉症のわたしたちは大迷惑ですがw 毎年毎年スギはスギで、受粉して仲間増やすのにせっせと頑張ってたんですね~。
ってなことで、実際の様子をうつした動画があったのでピックアップしてみました。
こ・・・これは・・・見てるだけでムズムズしてきますね(汗)
こんだけ花粉出しまくってたら、鼻水でて当然だし痒くもなりますね。恐ろしいけど、でもスギはスギで頑張っているようです・・・w
なぜ遠くまで飛ばす必要があるのか?
思うんですけど、必死で受粉したいのはわかるけどスギは1本の木に雄花と雌花を両方つける植物ですよね。だったら遠くまで飛ばさなくても、1本の木の中の雄花と雌花で受粉すりゃぁいいんじゃないの??(=▽=;)
実はスギがこれをせず遠くに花粉を飛ばしまくるのは、
なんです!!(゚ロ゚) 人間もそうですけど、血が濃すぎると障害がでたりしますよね。スギも同じように、丈夫な子を産みたいのでそれを避けるためにわざわざ遠くの見知らぬ木まで花粉を飛ばすんです。
これを知って「なるほど!!」とものすごい感心してしまったんですが、よくよく考えるとやっぱり迷惑ですねwww
まとめ
花粉症に代表とされるスギやヒノキなどの植物は、受粉を風に頼る風媒花だから!
花粉を風に乗せて手当たり次第に遠くの雌花めがけて飛ばしまくる。受粉しないと仲間を増やせないので、植物の方も必死で飛ばしまくります!
あまり近いところで受粉すると丈夫に育たないので、人間で言う近親婚を避けるために遠くまで飛ばしまくります!
風媒花の花粉はとにかくよく飛ぶようにできているので、なんと数十キロくらいは飛ぶらしいです。
また、沢山花粉を作って飛ばすとエネルギーを使うので次の年は花粉が落ち着きますが、その次の年は蓄えていたパワーでさらに飛ばすのでその年によって花粉が多かったり少なかったりするんだとか。
花粉を飛ばす理由についてみおしも今回初めて知りましたが、スギもスギで毎年受粉するのに必死だったんですね・・・。なんか気持ちはわからなくもないような・・・。
でも花粉症の人からするとやっぱり大迷惑ですね!!w
花粉はやはり憎いですが、「スギとかヒノキも生き残るために頑張ってるんだなぁ。生き物ってすごいなぁ。」としみじみ思ったみおしでした。おしまい。